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真夏の祭典、熱戦再び
 日本最大のバイクイベント、鈴鹿8時間耐久(8耐)がやって来る。昨年は8耐30回目の記念すべき大会で、ヨシムラスズキが27年ぶりに8耐勝利。ゴットハンドを持つポップ吉村の遺影を持った孫で新監督の陽平氏と息子の総監督不二雄氏が加賀山就臣/秋吉耕佑と表彰台の真ん中に駆け上がり大喝采を浴びた。親子3代に渡る歴史は、8耐勝利の重みを伝えるもので感動のフィナーレだった。不二雄氏が、8耐を振り返る時「親子喧嘩しながらも8耐勝利し、一緒に見上げた花火が忘れられない」と語ったように、この時の花火は、ヨシムラにとって、また、ひとつ、歴史に刻まれるものになった。

 近年、8耐はホンダの強さが顕著で96年ヤマハの芳賀紀行/C・エドワーズが勝利して以来、ホンダが勝ち続けていた。03年は桜井ホンダで生見友希雄/鎌田学が勝利。06年はTSRの伊藤真一/辻村猛が勝利、このふたつの勝利はワークスチームではないので、ホンダワークスとしては10連覇といわれると、ちょっと複雑なものがあるようだ。なので、06年、07年と8耐勝利していないという意識がある。なので、今年の8耐に駆ける意気込みは更に強いものになっているようだ。

 今季も、ヨシムラスズキVSホンダワークスの激突が焦点と見られている。昨年の8耐覇者である秋吉は、全日本JSB1000でも、きっちちと8耐に向けてのマシンを作りあげている。開幕戦での目の覚めるようなポールポジション(PP)獲得劇、決勝はトラブルで走れず、第2戦筑波はセットアップミスもあり3位だったが、第3戦オートポリスでは念願の勝利を飾り絶好調。8耐の前哨戦、鈴鹿300kmではペアライダーの加賀山就臣と組み勝利。加賀山は、スーパーバイク世界選手権の転倒で、左手甲を骨折してしまうアクシデントがあり心配されているが「8耐までには、ちゃんと合わせて来るから心配ない」と言う。秋吉も「心配してないよ。大丈夫。加賀山が、楽に乗れるバイクに仕上げるから」と頼もしい。ふたりのチームワークは8耐でも特筆できるもの、更に昨年勝利している自信が、ダントツの優勝候補としている。

 更に、今季からイギリススーパーバイク選手権に参戦を開始した渡辺篤、昨年ヨシムラ入りした酒井大作も、ポテンシャルの高さを示している。ふたりは「最大のライバルは加賀山/秋吉組みの先輩たち。ふたりの前を走ることが出来たら優勝でしょう。自分たちには、その可能性がある」と威勢がいい。ヨシムラスズキが狙うのはチーム同士の優勝争いだ。どちらが勝ってもヨシムラスズキのV2達成だ。

 そうはさせまいとV奪回を狙うホンダは、8耐優勝経験もある清成龍一と、昨年岡田忠之と組みPPを獲得、2位表彰台に上ったC・チェカで挑む。もう一台は、スーパースポーツ世界選手権に参戦しているJ・レイとロードレース世界選手権250の高橋裕紀を呼び寄せた。8耐に合わせて投入したマシンのポテンシャルの高さは、サーキットの話題を独占しワークスの意地を見せる。ライダーのポテンシャルに関しては言うことがない。更にワークスチームではないが、伊藤/辻村も調子を上げており、優勝戦線に絡みそうな勢いだ。

 ヤマハは、全日本JSB1000で2勝を挙げランキングトップの中須賀克行とルーキー佐藤裕児がコンビを組んだ。ふたりのゼッケンを合わせて218で走る。ふたりは幼馴染で中須賀が3つ年上の先輩、後輩コンビ。どんなコンビネーションを見せてくれるのか興味津々。8耐の熱戦が再び繰り広げられようとしている。

2008/07/02

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